名古屋鉄道AL車（その1）

コンテンツ掲載日：2007年03月06日
最終更新日：2007年03月06日

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◆800型〜実車および作品解説〜

800型は、1935年に名鉄の前身である名岐鉄道がデボ800形として登場させた特急電車です。この系列も旧型電車にありがちな改造を幾度も受けており、同じ仲間には片運転台化されたり、高運転台改造、他形式からの改造編入されたものがいます。一番最後まで生き残ったのはモ811・812の2輌で、1996年まで活躍を続けました。
作品では、こうした旧型車ならではのバリエーションを楽しみたいので、いくつかのタイプを数回に分けて製作しました。紙屋根工法（一部にホウ材を使用）による車体製作、モ812を除く全車に点線引きの押し出しによるリベット表現を行っています。床下機器類はエコーモデル製の旧型電車用パーツを、動力機構はLN-14型モーター＋MPギヤシステムを採用しています。
モ809と810は、オリジナルに一番近いスタイルを保ち続けた車体で、それぞれ懐かしいダークグリーン、晩年のスカーレットに塗り上げました。この作品は趣味誌の連載企画の作例として製作されました。その様子は『紙成模型塾』のコンテンツにおいて紹介されています。
モ811はモ804を両運転台に再改造し、あわせて高運転台化された車輌です。側窓もアルミサッシに改装されています。
モ812はモ3502を両運転台に改造して800系に編入した車輌です。側窓の表情に3500系の面影を見ることができます。

ダークグリーンで再現したモ809

なつかしい「準急」の種別方向板

晩年のスカーレットで再現したモ810

モ810の岐阜方運転台

モ810のパンタ周り

高運転台、アルミサッシ改造を受けたモ811

モ810の豊橋方運転台

モ811にはLN-14とMPギヤによる動力機構を組み込んだ

旧3500系（モ3502）を改造して生まれたモ812

モ812の豊橋方運転台

◆850系〜実車および作品解説〜

850系は1937年に800系の増備形式として誕生しました。車体形状は当時流行していた流線形を採用し、同じ頃に誕生した3400系とともに鉄道車両史に名前を残しています。かつて、前面幕板に三本のヒゲ状の模様を入れていたことから「ナマズ」という愛称で親しまれていました。全部でニ編成が製造され、戦中戦後の混乱期を生き抜いてきましたが、1980年に一編成が廃車、残る一編成も1988に廃車されました。
作品は、学生時代に製作したもので、屋根板工法の車体に縦型モーター＋インサイドギヤの駆動方式で誕生しました。駆動方式は後にトラクションモーターに換装しています。特徴ある流線形状の前頭部は、紙素材の現物合わせによる組み立てです。テールライトの取り付けはに苦労させられましたが爪楊枝を削り出して、それらしく表現しています。

左から順にモ850、ク2350

モ850、ク2350の並び

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