名古屋鉄道AL車(その3)
コンテンツ掲載日:2007年03月06日最終更新日:2007年03月06日
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◆3550系〜実車および作品解説〜
3550系は終戦間もない1947年に誕生しました。当時は機器の調達もままならず、客車のように電気機関車に牽引されて活躍する仲間もいました。 後にモ3550が片運転台化され、ク2550と固定編成を組むようになりました。当時の名鉄の常識を破る3扉ロングシートの同系は、ラッシュ時に重用されましたが、寄る年波には勝てなくなってきました。戦争の落とし子であった同系も1984年から廃車が始まり、昭和時代とともにその活躍を終えています。 作品はオーソドックスな屋根板工法で製作しています。駆動方式は当初、インサイドギヤ方式を用いていましたが、後にトラクションモーターに改めています。
左から順にモ3550、ク2550
モ3550、ク2550の並び
名鉄では昭和50年代前半まで珍しかった3扉車体
◆3650系〜実車および作品解説〜
3650系は3600系とともに3400系の改良版として、1941年に誕生しました。3650系と3600系の違いは前者が片運転台、後者が両運転台というものでしたが、後に3600系が片運転台化されたため、呼び分ける意味がなくなっています。ともに窓の上隅にRが付けられたヘッダーのない車体が美しいものでしたが、ほとんどの仲間が更新によってその優美さが失われてしまいました。 作品では、かろうじて優雅さ保っていた編成をプロトタイプに仕上げました。残念なことですが、旧作同様に当時は切り抜き文字を貼ることを知らなかったため、今も無番号のままです。また、現存する走行可能な作品の中では、前述の850系と共に最古の作品となっています。
左から順にク2650、モ3650
ク2650、モ3650の並び
動力機構はトラクションモーターを採用
◆3850系〜実車および作品解説〜
3850系は1951年に登場した特急電車です。暗色系の車体が幅を利かせていた車輌群にあって、この系列はチョコレート色とクリーム色という明るいツートンカラーでデビューしたため、たちまち人気者となりました。後に更新によってスタイルが崩れましたが、1990年まで活躍を続けました。 作品は更新後の姿を再現しています。車体構成や駆動方式は、他の旧作品と同じ仕様になっています。台車は実物が独特なゲルリッツ台車を履いていますが、作品ではDT21で代用しています。
左から順にク2850、モ3850
ク2850、モ3850の並び
モ3850のパンタ周り
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