下地仕上げ
コンテンツ掲載日:1999年10月22日最終更新日:2007年02月20日
◆下地仕上げ(下塗り)について
ここに掲げる工程は、ペーパー車体にとって最も完成後の仕上がりを左右するところです。手を抜かないで、慎重な作業に心がけましょう。 まず、240番の耐水ペーパーで車体の空研ぎをします。なお、これ以降は、空研ぎに用いる耐水ペーパーは、3〜5cm幅にカットしたものを、平らな板にくるむか接着しておくと、滑らかな仕上がりを得ることができます。カッターナイフで窓を抜いた際の紙のめくれなどは、ここで取ってしまうようにします。車体組立ての最中に発生した段差や隙間などにはパテ(プラパテなど)を盛っておきましょう。 このあと盛ったパテの分量にもよりますが、多い時は240番、少なければ400番の耐水ペーパーで空研ぎして、最初の下塗りにかかります。 ここまでの作業が済んだ車体を示したのが下の二つの写真です。
発生した隙間にパテを盛り込んだ車体
余分なパテを研ぎ落とし、最初の下塗りに臨む車体
下塗りは、薄めたラッカーサフェーサー(マッハ模型製が入手しやすいでしょう)を車体の外側はもちろんのこと、内側にも塗っておきます。内側にも塗るのは、車体の経年変化の防止のためです。なお、屋根のカーブの内側には、補強を兼ねるため、サフェーサーの原液をたっぷり塗り込んでおきます。サフェーサーを塗ると、なおも接着面の段差や隙間などがあることがよく分かります。ここで見つけた段差などには、再びパテを盛っておきましょう。サフェーサーを塗った後、は最低でも一晩乾燥させておきます。 乾燥後は400番の耐水ペーパーで空研ぎをします。車体は以前より少しなめらかになったはずです。屋根の肩の部分に付いたカッターナイフのスジが見えるはずです。ここでよく研いで、なめらかなカーブになるように整えておきましょう。なお、これ以降は車体の内側にサフェーサー塗りや空研ぎをする必要はありません。 ここでふたたび、薄めたサフェーサーを塗り、一晩乾燥させます。 乾燥後は、再び400番の耐水ペーパーを用いて、同じ工程を繰り返します。 サフェーサーの乾燥後、今度はさらに目の細かい600番の耐水ペーパーで空研ぎをします。車体が磨き上がると、下の写真のようにかなりツルツルした車体になっているはずです。
ディテールを取り付ける直前、滑らかな状態に仕上がった車体
これを済ませたら、雨ドイなどのディテールを取り付けます。雨ドイは位置がずれたり、曲がったりしないよう、パーツの両端をピンと張り詰めたような状態で車体の所定の位置に軽く押し当てるような要領で接着していきます。そして、途中で曲がってしまわないよう、定規をあてがいながら慎重に貼り付けます。下の写真は、ディテール取り付け後の姿です。
ディテール取り付け後の車体
その後は、またまた、サフェーサーの塗り込みと乾燥後の空研ぎです。空研ぎの際には、せっかく取り付けたパーツを傷つけたりしないよう、細心の注意が必要です。 最後の仕上げとして、スプレー方式のサフェーサー(なるべく粒子の細かいものが望ましい。私はグンゼのサフェーサースプレー1000を使用しています。)を車体にひと吹きし、隙間や傷がないか、最終確認をします。ここで、万一傷が見つかれば、パテやサフェーサーを塗って、補修します。 これで、下地仕上げは完了。塗装前の車体が完成となりました。
下地仕上げが完了した車体
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