名古屋鉄道3500系(その1)
コンテンツ掲載日:2004年01月12日最終更新日:2007年02月20日
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◆車輌概説
名鉄におけるVVVFインバータ制御車輌の本格導入は、大手私鉄の中では比較的遅い方であり、1993年に登場した3500系がその始まりとなっています(厳密にはその少し前に登場した100系の一部中間車が最初です)。 省エネルギーかつ省メンテナンスが特長であるこの制御方式は、名鉄においても急速に普及し、3500系を中心にまたたく間に一大勢力を築くに至りました。そして、VVVF制御車独特の起動音が鳴り響く光景もすっかり沿線になじんできています。 3500系は、登場後わずか数年の間に急ピッチで増車され、現在では34編成が活躍しています。少し前の名鉄といえば、「パノラマカーばかりが走っている」ような印象を受けたものですが、パノラマカーの淘汰が進んだこの頃では「3500系ばかりが走っている」ようにも感じられます。 通勤型車輌ながら、特急型同様に最高時速120kmで走行できること、加速性能に優れていることなどから、普通及び急行運用はもとより、非常時には特急運用までもこなす万能選手として連日大活躍を見せています。 なお最近では、登場時にまとっていた乗降扉のグレー塗装に別れを告げ、車体と同色のスカーレット一色に姿を改めています。
写真撮影・提供:佐藤哲也様
◆製作記(1)
以下は、車体へのケガキから完成に至るまでの様子を、写真をまじえながらつづったものです。
車体の素材は、いさみやロコワークス製の車体製作用方眼紙(t=0.4)。ケガキ終わった素材は、屋根の肩にあたる部分にカッターナイフで軽くスジを入れておきます。
屋根部分にスジ入れを終えたら、外周を切り出します。その後に屋根部分について肩となる部分を中心に曲げ癖をつけておきます。窓抜きは、その後に行います。写真上は、外周を切り出して屋根部分に曲げ癖をつけた状態。下は、その後に窓抜きを終えた状態。ケガキを行った面は車体の裏側になります。
内張りを製作したところ。内張りは外板の補強になると同時に、客用ドアにもなります。また、側面方向幕と重なる部分は、後になって方向幕を差し込むためのスペースを確保するために切り欠いてあります。
内張りを接着した後、客用ドアのケガキを行ったところ。
客用ドアの切抜きを終了。車体の裾からはみ出した内張りもカットします。
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