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名古屋鉄道3300・3150系(その3) |
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コンテンツ掲載日:2006年03月13日 最終更新日:2007年02月20日 |
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◆車体の製作(4)
車体の製作工程のうち、最難関?であると思われる先頭部分の成形作業に入りました。【写真10】は、横から見た際に「く」の字状になっている前面窓下を表現する前に、そのガイド兼補強材となるパーツを取り付けたところを示しています。先頭部分の印象に大きな影響を与える部分ですから、接着の際の位置決めは慎重に行いました。
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【写真10】
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【写真11】の示すように、補強材に紙をあてがいながら、外板となるパーツを現物合わせで製作していきました。いきなりドンピシャリで形の良いものが得られることはいまだ少なく、これよりしばらくの間は、根気の要る作業が続くことになります。
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【写真11】
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ゆるいカーブを描いているおでこの部分は、ホウ材から削り出したものを接着しました。前項の作業を重ねた結果、【写真12】では、かなり先頭車らしい形になってきました。
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【写真12】
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◆車体の製作(5)
続いて、ステンレス車体に特有な車体表情を表現していきました。いったんこの作業にかかってしまうと、下地仕上げの工程で車体を大胆に研ぐことができなくなってしまいます。そのため、先頭部分をはじめとして、車体全体がきちんとした形になってから取り掛かるようにしています。まずは、屋根の肩のR状になった部分に帯状に切ったt0.2のパーツを接着しました。接着しやすいようにあらかじめ曲げぐせをつけておきましたが、それでもパーツがめくれ上がってしまう箇所がありました。そんな箇所については、一箇所ずつ隙間に接着剤を流し入れるようにして再度接着していきました。【写真13】は屋根肩にパーツを接着し終えたところです。
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【写真13】
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【写真14】は側扉の外枠を製作しているところです。材料は屋根肩に接着したものと同じものを使用しています。ここについては、材料に希釈したサフェーサーを塗って、一回だけ600番の耐水ペーパーで空研ぎをすませてから加工に取りかかっています。
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【写真14】
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【写真15】は、【写真14】で製作したパーツを車体に接着しているところです。、水で2〜3倍に薄めた木工用接着剤をパーツの接着面に筆で塗り、車体の上にそっと置くようにして接着していきました。その際に余分な接着剤が接着箇所からはみ出してくることがありますが、綿棒などで押さえてやれば瞬時にそれを除去することが可能です。
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【写真15】
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【写真16】は、ICテープを貼付して屋根部分のピードを表現しているところです。貼付の要領は、名古屋市交通局3000形の製作記で詳しく触れたとおりです。ICテープは最小幅である0.5mmのものを使用しています。実車のビードの幅を考えると、これでも明らかにオーバースケールですが、模型化に当たっては実物の様子にこだわらずに、ICテープを貼る間隔を適度に開けてやった方が仕上がりが実感的になるように思われます。その後、余分なテープはカッターナイフの刃を押し当てるようにして取り除きます。ここまでの作業が済んだら、ラッカーサフェーサーを薄く溶いたものを車体全体に塗り、下地仕上げをとりあえず完了としました。
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【写真16】
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