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製作記

名古屋鉄道2000系(その5)

名古屋鉄道
名鉄2000系
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名鉄3300・3150系
名鉄3500系
名鉄7000系

コンテンツ掲載日:2005年04月25日
最終更新日:2007年02月20日

その1その2その3その4|<<その5

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◆その他パーツの製作と取り付け(3)〜そして完成へ

窓ガラスを貼り終え、後に残されたのは、あらかじめ完成させておいた屋上機器の取り付けや中間連結器の取り付けといった作業でした。
これらを無事に済ませ、完成の日を迎えることができました。

モ2100形
岐阜方先頭車のモ2100形

モ2050形
中間車のモ2050形

ク2000形
豊橋(中部国際空港)方先頭車のク2000形

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このミュースカイの製作にあたっては、次のお二方のご協力・ご教示に大いに助けられました。
大淀車輌さん(車体用レタリング類の制作・供給)
快速稲沢停車さん(車体用塗料の選定)
この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
さらに、ここにご紹介したミュースカイの完成から約1年半が経ち、新たに2編成を製作しました。以下、その製作について簡単に記します。

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◆ミュースカイ、ふたたび

名鉄における空港アクセス輸送は好調が続いており、特に全車特別車輌で運転される2000系は混雑が慢性化するようになってきました。そこで、2006年7月を最終目標に増車することとなりました。その内容は、(1)すでに登場している10編成に中間新造車を入れてすべて4輌編成化する。(2)新たに4輌編成2本を追加する---というものでした。
そこで、私の鉄道でも実物にならって2000系の4輌化を画策しましたが、実際の計画が明らかになると、これが一筋縄でいかないということが分かりました。4連化にあたり、中間車のパンタグラフの移設、手荷物置場の確保のための既存車輌の側窓の遮蔽と座席の一部撤去といったことが行われているのです。単純に中間車1輌だけを作って先に完成している3輌の間にはさんでおしまいというわけにはいかず、さてどうしたものかと考える日々が続きました。
結局、修繕を別とすれば、いったん完成したものに手を入れることがあまり好きではないということと、再々度あのマスクに挑戦してさらに良いものを作りたいという気持ちが強くなり、編成ごと新しく作ることにしました。改造を施された既存編成と、当初から4輌編成でデビューした新造編成では側窓の配置に微妙な違いがあるので両編成とも製作することにしました。

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◆製作記〜前作との違いから

以下、新たに作った編成を前作との工作法の違いを中心にご紹介したいと思います。
車体の構成はこの系列ならではの独特のペーパールーフ工法を踏襲していますが、以下の点において前作とは異なる工作をしています。

左右を別パーツ化した側扉

1.側扉を別パーツ化
側扉は、左右のパーツを別パーツ化して裏打ちを行いました。中央部分にできた溝には、塗装後に黒色のICテープを貼ってドアゴムを表現しています。

幕板部分

2.幕板部分の補強を強化
幕板部分の補強方法は前作の反省をもとにまたまた変更しました。今回は屋根部分のノリしろを兼ねた6mm×4mmのヒノキ材を接着しました。上の写真からも分かるように、ヒノキ材は接着面の角を削ったものを接着し、屋根肩の形状を形成する役目も果たしています。

屋根部分

3.屋根を乗せるのは一番後から
側板と妻板を接着したら、左右の側板を渡すような感じで梁となるパーツを取り付けました。ここに曲げグセを付けた屋根板を乗せるようにして接着して車体を組み上げました。屋根板は0.4mmと0.3mm厚の素材の重ね合わせとしています。

側扉の靴摺り

4.その他の変更点
その他の変更点として、
・動力車を先頭車のモ2100形から中間車のモ2150形としたこと。
・側扉の靴摺りを別パーツ化して、より立体的としたこと。(上の写真を参照)
・車体色の白をグランプリホワイトから白3号としたこと。
が挙げられます。
特に塗色の変更は、白色の微妙な色調が変化して、より実物の感じに近くなったと思います。
また、前作および2200系ではクーラーとベンチレイターがオーバースケール気味であったため、これを改めました。

側窓を改造された編成

5.4連化改造編成について
上の写真は、4連化にあたって側窓を改造された編成を再現しているところです。窓部分の構体はそのままに、紙片をあてがうようにして裏打ちをしました。実際の色はよく分かりませんけれど、写真などの見た目を重視して、サフェーサースプレー(グレー調)の色そのままとしています。

パンタグラフの撤去された屋根部分

上の写真は、中間車増備の際にパンタグラフが撤去されたモ2050形の屋根部分です。当初から4連で新製された編成は、この部分がスッキリしています。

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◆完成、その雄姿

今回製作した「ミュースカイ」は、改造編成を2008F、新造編成を2012Fと命名し、2006年の10月に無事に完成の時を迎えました。
最後にその姿をご紹介し、筆を置くことにしましょう。

改造編成の2008F

4連化改造編成である2008F。中間車にパンタグラフ撤去跡があり、屋根の上が少々にぎやか。

新造編成の2012F

当初から4連で新製された2012F。2006年現在、実物ではラストナンバーにあたります。各車端に荷物置場を増設した関係上、側窓が小さくなっているのが特徴です。

2008Fと2012Fの重連8連

堂々の8輌編成を組んだところ。今日も空港アクセス輸送に励みます。(完)

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