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製作記

名古屋鉄道2000系(その2)

名古屋鉄道
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コンテンツ掲載日:2005年03月20日
最終更新日:2007年02月20日

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罫線

◆車体の組み立てと補強(1)

これより仕上がった車体の各パーツを接着し、補強する工程に入りました。接着は、まず左右の両側板に屋根板を接着し、それから妻板(先頭車両については運転室仕切り板)を接着するという順番になっています。続けて前項の図1のような構成で補強材を接着します。車端の床下には補強と連結器の取り付け座を兼ねた床板も接着しました。

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◆車体の組み立てと補強(2)

いよいよ製作に着手する前から懸案であった先頭部分の造形に取り掛かりました。試行錯誤の上現物合せで、接着し終えた前面部分を、強度不足・形状がやはり気に入らないという理由から一度取り外して廃棄してしまうという事態に陥りました。そして一週間ほど作りかけた車体を放置する状態が続きました。
「今回ばかりは作るの無理かもしれないな。」
途中、そんな思いを抱くこともありました。
失敗した原因を冷静に考えてみました。その時の私には「作ることに楽をしたい。面倒なことはとにかくしたくない。」という気持ちが強くありました。そこで、自分に対する甘えた気持ちを捨て去り、失敗作に取り組む前に頭の中で考えた、一番面倒そうであるが一番確実であると思われる方法にあえてトライすることにしました。
その方法とは、まず前面部分の補強を兼ねた骨組みを製作・接着すること。そしてその上に自動車の板金加工のように外板を接着して形を整えるというものです。その様子を【写真1】および【写真2】に示しました。

写真1
【写真1】

写真2
【写真2】

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◆車体の下地仕上げとディテール

薄く解いたラッカーサフェーサー(以下「サフェーサー」と略)を車体の裏側・表側に筆塗りしました。表側についてはサフェーサーの乾燥後の空研ぎをします。そしてまたサフェーサーを塗り、それが乾いては空研ぎをしました。こうした作業をいく度か繰り返すと、ツルツルの滑らかな車体に仕上がってきます。頃合いを見計らって、屋上機器などのディテールの取り付け作業にも取り掛かりました。実物がステンレス鋼板となっている屋上には、【写真3】が示すように幅5mmの直線用ICテープを貼り付けてリブを表現しました。

写真2
【写真3】

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◆塗装とレタリング

同系は名鉄初の空港アクセス特急としての使命を持って生まれたため、先頭車を中心にそれを意識したレタリング類が表記されており、外観上の欠かせない特徴になっています。私自身は、これらを作り上げるスキルと制作環境を残念ながら持ち合わせていません。そこでネットを通じて日ごろ仲良くしてくださっている方にデカールを作ってもらうことになりました。
今回、同系の塗装作業を行うにあたっては、デカールの使用とその表面保護という工程が加わります。そしてマスキング作業などの効率や、より美しい仕上がりを得るために塗装工程については慎重に考えることしました。【写真4】の示すようなテストピースも用いながら、以下に示すような塗装工程を組みました。スカーレット一色の名鉄電車を製作し慣れた身には、キハ8500系『北アルプス』号以上に負荷を感じる工程となりました。

写真4
【写真4】

1)側板連続窓周りに黒色(GM鉄道カラーNo.10)を筆塗りしてマスキング。
2)車端部分の床板に灰色(同No.9・灰色1号)を筆塗りしてマスキング。
3)外側全体にサフェーサースプレー(CGIクレオスB-519・1000番)を吹き付け。
4)屋上部分(将来的に灰色で塗る部分)をマスキング。
5)外側全体に白色(同No.69・グランプリホワイト)を吹き付け、側扉の青色になる部分を残してマスキング。
6)側扉部分に青色(同No.110・キャラクターブルー)を吹き付け、前面の黒色になる部分を残してマスキング。
7)前面に前述の黒色を吹き付け、貫通扉部分を残してマスキング。
8)貫通扉部分に銀色(GM鉄道カラーのNo.8・ステンレスシルバー)を吹き付け。
9)全てのマスキングを剥がし、必要箇所にタッチアップする。
10)貫通扉を除いてデカールを貼り付ける。
11)クリアラッカー(CGIクレオスB-513・スーパークリアー)を吹き付け。屋上部分を残してマスキング。
12)屋上部分に灰色(GM鉄道カラーのNo.14・灰色9号)を吹き付け。

ここまでを終えた車体が【写真5】および【写真6】のとおりです。正面貫通扉を飾る「centrair」のレタリングが未貼付であるのは、この部分の仕上げが今後取組む前面部分の窓ガラスの接着と、その後の仕上げ作業と微妙にリンクするためです。

写真5
【写真5】

写真6
【写真6】

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