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オレゴン訪問(その3) |
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コンテンツ掲載日:2005年01月23日 最終更新日:2007年02月20日 |
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◆その3
毎年夏には「Lane County Fair」と呼ばれるお祭りが開催されています。わが国で言うならば「地域おこしのふるさと祭り」と言ったところでしょうか。移動遊園地や地域の産業を紹介するブース、それに有名バンドを呼んでコンサート等を行っていました。陽の高いうちは人がほとんどいませんでしたが、夕闇が迫ってくる頃にはそれこそイモを洗うような人出になりました。
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先ほどバスの「Eugene Station」の写真が出てきましたが、こちらは正真正銘の鉄道の駅、「Eugene-Springfield Station」です。バスの方の「Station」からほぼまっすぐ北に歩いて10分足らずの場所にあります。訪れた時は駅前も含めてリニューアル中でした。「駅」とは言っても乗降場所が舗装されてあるだけで、いわゆるプラットホームがなく、あたかも路面電車の電停のようです。何か来ないかなあと思いましたが、何も来る気配はなし。
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駅の近くで見かけた列車レストラン。クラシカルな客車とカブース(車掌車)が印象的でした。やはり鉄道には他の乗り物にはない郷愁を感じてしまいます。
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「走っている列車をどうしても間近に見てみたい!」と思ったので、別の日に時間を作って再び駅へ出向きました。待つこと約1時間、「プワーン!」と甲高いホーンを連発しながら貨物列車が接近してきました。かねてからあこがれていた鉄道王国アメリカの長大貨物列車がいよいよ目の前に現れて来るのです。久々に胸が高鳴ってきてしまいました。
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目の前に現れた巨大なディーゼル機関車、なんと9重連!そのうちいくつかは回送扱いなのでしょうが、「なんじゃこりゃぁ!」と狂喜せずにはいられませんでした。
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それに続く貨車たちも機関車に負けじと轟音をたてながら目の前をゆっくりゆっくり通り過ぎていきます。小さい頃によくやっていたように連結輌数を数えていましたがそのうち嫌になってきたので止めてしまいました。近くにはいつの間に来ていたのか、おもちゃを持った小さな子どもと母親と思しき女性が、過ぎ行く列車を眺めている、わが国でもおなじみの光景を目にすることもできました。
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地図で見る限り、駅の付近に列車どうしの交換ができるような側線があることと、続行運転が行われていたためか、短い時間の間に合計3本の貨物列車を見ることができました。これは一番最後に見かけた列車。どの列車も先頭の機関車が目の前を通過し、列車の最後尾が通り過ぎるまでにかかった時間はゆうに10分を超えていました。一番長い列車は最後尾にも機関車を連結していました。アムトラックの旅客列車を目にすることはついに叶いませんでした。時刻表の上では日に数本運転されているようですが、実際のところはどうなっているのでしょうか。
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これはホームセンターです。わが国でもすっかり定着したこの種の店舗もアメリカが発祥の地。日本のものとさほど変わらない外観をしていますが、中に足を踏み入れるとビックリ。
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そしてこれがその内部です。ひたすら高い天井と店内の広さにまず驚かされます。そして次に家が一件建てられるほどの商品のラインナップに言葉を失ってしまいました。さすがDIYの王国。
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休日には現地でお世話になったネイティブ・スピーカーのHAL教授に誘われてユージーンを離れ、セントラル・オレゴン(オレゴン州の中部一帯)を訪れました。到着地であったポートランドや滞在先のユージーンはどちらかというと海に近い場所にあり、こことこれらでは気候がかなり違います。一般にオレゴン州は雨が多いところと言われますが、セントラル・オレゴンは年間を通じて雨が少なく、どちらかと言えば乾燥した気候。周囲の風景も荒涼とした印象を受けました。
これはオレゴン州に横たわるカスケード山脈(Cascade Range)を越えているところ。険しい山脈を雄大なカーブを描きつつダイナミックに越えていくさまは、さすがアメリカ。トンネルや橋脚の連続で越えねばならない日本とはスケールが違います。
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これは山火事の後。果てしなく続くのではないかと思うほどの面積が焼けただれていました。
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カスケード山脈を越えると、「ここらで一息ついたらどうですか。」とでも言わんばかりにシスターズ(Sisters)の街がありました。西部劇にでも出てきそうな板張り壁の家屋が軒を連ねていました。ここは後で触れるスミスロック(Smith Rock)と共にかつての人気ドラマであった『オレゴンから愛』の舞台となったところですが、実際には日本人がほとんど来ないところだそうです。このシスターズの街、わが国流で言えば街全体が道の駅みたいになっているようなものでしょうか。
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次にめざしたのがスミスロックです。火山活動がもたらしたこの風景は、今ではロッククライマーたちの聖地のようになっています。ここは全世界から彼らが集まるのだとか。これもまた日本ではお目にかかれそうもない風景です。
スミスロックを後にしてベンド(Bend)の街に到着した頃にはすっかり夕暮れになりました。ここで夕食を取ってユージーンをめざしました。寮に帰り着いたのは日付が変わって間もなくのことでした。道中、イヤな顔をひとつもせずにドライバーとガイド役をしてくれたHal教授に厚く感謝したいと思います。
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彼とは日を改めてマッキンジー川(Mckenzie River)沿いにドライブ。マッキンジー川の渓流と滝を見物しました。
これはマッキンジー川の清流。ほとんど手付かずの自然、ひんやりした空気そして澄み切った水の美しさを満喫しました。
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これは、サーリー滝(Sahalie Falls)。このさらに下流にクーサー滝(Koosah Falls)があります。高さはどちらも20〜30mほどでさほど高くもないのですが、その分間近で目にすることができます。
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