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結婚記(新婚旅行) |
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コンテンツ掲載日:2000年06月04日 最終更新日:2007年02月20日 |
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◆はじめに
ここでは以下のとおりいくつかの略語を用いました。
あらかじめご了承のほどお願いいたします。
WDW:ウォルト・ディズニー・ワールド
TDL:東京ディズニーランド
また、記載は訪問時の時点のものですから、以後になって現地事情が変更されている場合もあります。
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◆第1日目 〜2000年5月8日(月)
挙式の華やかさと賑やかさに別れを告げて、いよいよ二人の旅路が始まりました。
添乗員付きのツアーではありませんでしたが、航空券など一式を受け取るために、早朝6時25分に名古屋空港に集合して幕が開かれました。
お互いが久しぶりの海外旅行。気分も開放的ですが、いろいろ戸惑いもありました。この日、一番不安だったのは、成田空港での搭乗手続の勝手が今一つ理解できなかったこと。空港施設使用料をどこで納めるのかも分かりませんでした。結局全日空のカウンター職員のお世話になって事なきを得ました。聞くは一時の恥です。変にためらって予定の飛行機に乗り遅れる方がよほど後悔します。
さて、ワシントンDC行きの全日空機に乗り込みます。連休明けのせいか、人は少なく、あいみと私は3人掛けのシートを2人で占領(?)することができました。これから約13時間は早朝出発の疲れも取りつつ、ゆったり過ごそうねと相談しました。
実は私、日本の航空会社で国際線に乗るのはこれが初めてでした。スタッフも食事もすべて日本語OKというのがいかにリラックスできるか思い知らされました。やはり、母国の会社が一番ですね。
見慣れた日本の景色に別れを告げて13時間、明るい雰囲気のワシントン・ダレス空港にお昼頃に到着。日付はまだ5月8日のままです。
合衆国への入国審査を受けて、一旦機内預けの荷物を受け取ります。
ワシントンからオーランドへの乗り継ぎ便での手続後、空港内のハンバーガーショップで昼食。レジで威勢良く注文したものの、発音の悪さが災いし、結局メニューの写真を指さしての注文になり、私は意気消沈しての昼ごはんになりました。
さて、最終目的地のオーランドへは、ユナイテッド航空のお世話になります。ジャンボよりひと回り小さなグレーの機体はB767だったのでしょうか。
「えらく(機体が)ベコベコしてるよね」と愚痴ってみたりもしました。
さて、機内では先ほどの全日空機とはうってかわって、これっぽちの日本語もありません。これでいよいよ見知らぬ土地に来たなと実感しました。
そのうち二人ともまたまた疲れから来る眠気に襲われたのか、うつらうつらとしてしまい、気が付いたら飛行機は今まさにオーランド空港に着陸しようとしているところでした。
空港到着後、ここで初めて現地の係員と合流。さすがにフロリダは暑い。気温は既に30度を超えており、日本から着てきたジャケットは途端に邪魔者になってきました。
作りもダイナミックな合衆国の道路を30分も走れば、WDW内のホテルに到着、チェックインしたのは夕方5時少し前のこと。フロリダの太陽まだまだ高い位置に輝いていました。
しばらくは、ベッドに寝転がってこれからの予定を立てました。これから10日間、概ね予定通り行動できたと思います。
夕涼みと夕食を兼ねて、ホテルの回りをブラブラしてきました。湖畔に板ばりの歩道が続き、おしゃれなお店が軒を並べる一帯は、「Board Walk」と名付けられていました。
ここでシーフードが自慢のレストランに入って、ちょっと遅めの夕御飯。でもボリュームのすごさに二人ともビックリ仰天でした。カウンターのスタッフがジョークなど言ってきてくれますが、顔で笑って頭の中は真っ白でした。
レストランを出たのが夜の10時を少し過ぎた頃だったと思います。まだまだ周りはWDWの夜を楽しもうという人でいっぱい。今日は本当に長い一日でした(当たり前か)。
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◆第2日目 〜5月9日(火)
あいみがぜひとも体験してみたいと思っていたのが、キャラクター・ブレックファースト。これは、ディズニーのキャラクターがレストランのテーブルを回って、愛嬌を振りまいてくれるというものです。ホテルのツアーデスクを通じて予約を取ることにチャレンジしましたが、あいにく満席で希望は叶いませんでした。けれどもその埋め合わせは後になって充分に埋め合わせができました。
WDWでの初日はMGMスタジオへ出かけてきました。パークの中にアニメーションをはじめとするスタジオも併設され、トラム(私は当初、路面電車と勘違いしており、妙な期待感を持っていました。実際は、連結されたトレーラーのような乗り物)に乗ってその制作シーンなどを垣間見ることができます。
入場口に、さっそくキャラクターが登場してお出迎えしてくれたので、二人ともビックリ。あいみは、大好きなドナルド・ダックの所へすっ飛んで行きました。記念写真にも仲良く収まってきました。
まずは、レストランで腹ごしらえ。ここのスタッフのジョークをお一つ。ナプキンに描かれたティンカーベル(ピーターパンに出てくる妖精)を指さし、「あなた(あいみ)にそっくりね」。これは爆笑でした。
どのアトラクションも待ち時間はほとんどなし。場内はすべて英語(当然ですね)でしたが、言葉が分からなくても、また聞き取り辛くても何となく物語が分かるから不思議です。
この日、一番まいったのが、パーク内での夕食。何がどうなったのか今もってさっぱり分かりませんが、入り口で自分たちの席番号などをなかなか呼んでもらえなかったのです。業を煮やして、カウンター係りに質問。やっとのことでテーブルに付くことができました。
閉園時間前のフィナーレは、ここWDWでもおなじみのようです。特に2000年ということで格別の趣向で観客を楽しませてくれました。ここMGMスタジオではキャラクターショーである「ファンタズミック」がイチ押しでした。本物の花火が飛び交う中でミッキーが大活躍、他のキャラクターたちも船に乗って登場する様は感動的です。後になってビデオカメラを再生してみたら、音楽に混じってあいみの感動の悲鳴もしっかり録音されていました(よかったね)。
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◆第3日目 〜5月10日(水)
午前、WDWでも一番新しいパークであるアニマル・キングダムへ。
ここは居ながらにしてサファリ気分を楽しめる場所です。
パーク内で線路上を走る乗り物を発見してしまった私は、上機嫌(あいみは半分あきれ顔)。
乗車駅のホームも走る列車もサファリ&古典ムードが満点でした。
ここは名前の示すがごとく、動物王国。園内の建造物は土や木材といった自然がベースのものが多く、「人間はここで生かされている」という雰囲気を感じ取ることができます。
それにしても、園内は暑く、本物のアフリカのよう。あちこちで人が休んでアイスなどをほおばっていました。
午後はエプコットへ。ここは、ウォルト・ディズニーが生前に描いていたコンセプトがベースになっているそうです。私自身は古き良き時代や、民族に受け継がれるべき素晴らしい歴史と文化、そして未来への希望などがこのパークの中に具現化されているなあと感じました。
パークの真ん中にある大きな池(「ワールド・ショーケース・ラグーン」と名付けられています)と、ゴルフボールのような形をしたスペースシップ・アース館が何とも印象的な、このパークでの感動の極みは、「イルミネーションズ2000:リフレクションズ・オブ・アース」と名付けられたスペクタクル・ショーでした。力強い音楽と、水と光と炎が織りなすファンタジーは、閉園時間間際に行われ、まさに「これを見ずしてWDWを語る無かれ」でした。
ここを出た後にさらに遅い時間まで開いてダウンタウン・ディズニーの一帯に足を延ばし、夕食を取ってきましたが、はしゃぐあいみを後目に、ちょっと疲れ気味になってしまった私でした(ごめんね)。
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◆第4日目 〜5月11日(木)
ディズニーとはちょっとだけお別れして、今日はユニバーサルスタジオのVIPツアーに参加。ツアーの内容が当初考えていたものと違っていた(いわゆる認識の違い)というハプニングもありましたが、保安基準の違いからか、日本では体験できない迫力のアトラクションの数々に満足して帰ってきました。しっかり濡れました。揺すぶられました。そして叫んできました。
もう一つ驚きだったのが、ツアーに付き添っていた現地ガイドさんの年令。まだ20代かと思っていたら40と少々とのことでした。日本はやはりセカセカし過ぎています。
午後はWDWに戻って、マジックキングダム・パーク。あのシンデレラ城がそびえ立つ、WDWでも老舗のパークです。ここでも汽車(WDW鉄道)に浮かれて、鉄道だけで一周半も回ってはしゃいでしまった私でした(またまたごめんね)。
TDLに一番近い姿を持っているのがこのパークで、ある意味で最も親しみやすかった所でした。以前、TDLに出かけた際に、ジャングルクルーズが工事中だったために乗れなかったこと、また混雑を理由にあきらめたアトラクションが多々あったため、ここでは気に入ったアトラクションをたっぷり楽しんできました。唯一、ハプニングと思われたのがスペースマウンテン。機械系のトラブルに見舞われて運転がストップ、突如として順番待ちの列ができあがってしまいました。待つこと数十分、運転再開時には行列のみんなが拍手喝采。アメリカ人の大らかさに感激した私たちでした。
明日はいよいよカリブ海クルーズ。出発の準備も念入りにしなくてはなりません。
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◆第5日目 〜5月12日(金)
雨はMGMスタジオにいた日の夕方以外は全く降らず、晴天続きでした。
今日から3泊4日でディズニー・クルーズに出発します。船に積み込む荷物にタッグを付けたりして、朝はあわただしく時間が過ぎていきました。
ツアーデスクから指定された時間にロビーで待っていましたが、なかなかお迎えのバスがやってきません。予定時間を過ぎること30分でやってきたのは、ガラガラの大型バスでした。理由を尋ねたところ、予定のバスが満員だったため、私たちのために特別便を手配したということです。おかげで、船の出発地であるポートカナベラルまでの1時間少々を大変リッチに過ごすことができました。
さて、いよいよ乗船手続です。予定された船室はなぜかここで等級替えになってしまいました。料金変わらずで上級の部屋にチェンジだったのでもちろん文句なしでした。
いよいよ乗船する私たちを迎えてくれたのは、ここでも愛らしいキャラクターたち。船長姿のミッキーにあいみは狂喜。サインもおねだり、記念写真の後、ミッキー型のゲートをくぐって船上の人となりました。
船内は輪をかけて陽気。甲板に鳴り響くバンドの音楽、ステージで踊るミッキーとミニーそして子供連れなど。なぜか愉快になって、バイキングでとったランチもどんどんお腹に入っていきます。いつの間にか船も私たちを乗せて滑るように港を離れていきました。
ディズニー・クルーズに使用されている客船は「マジック」と「ワンダー」の2隻で、私たちが乗船したのは前者の方です。船尾にグーフィーがぶら下がってペンキで文字を書いているのがご愛敬です。汽笛にも特徴があって名曲「星に願いを」の一節が使われています。
マジック号は、どんどん港を離れていきます。向こう岸からもたくさんの人が手を振ってくれています。
船室は、ホテルで言えばデラックスツインとも言うべきものでしょうか。海側には潮風に当たることのできるテラスもあります。スーツケースから当面必要な荷物を取り出して、居心地を良くします。船の中でのスケジュールはすべて客室ごとに「Personal Navigater」と呼ばれる船内新聞に記載されており、一番大切な食事の時間やここだけでしか楽しめないショーの時間などが書き記されています。
夕食はすべて時間と場所そしてテーブルが指定されています。ですから食いっぱぐれる(下品な表現!)心配は一切無用です。そして同席するテーブルメイトやスタッフもクルーズ中を通して同じなので、会話も打ち解けるというものです。私たちと同席したのは、半分仕事と称して楽しんでいる日本人女性2人組と、新婚さんが1組、結婚記念日を祝う仲良し夫婦1組でした。
あいみは、その新婚さんの花嫁さんと結婚指輪を見せっこして喜んでいました。たとえ言葉はうまく通じ合わなくても、結ばれた喜びは世界共通ですね。
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◆第6日目 〜5月13日(土)
どこまでもまっ青な海に囲まれて、本当に気持ちが良かったでした。
カリブ海の島国、バハマの首都ナッソーに到着です。乗下船がすなわち合衆国からバハマへの出入国になるわけですが、面倒な手続きは不要。船内で利用するカード(これ一枚で船室への入退室から買い物の決裁などが可能です。)の提示で事が足ります。通貨も米ドルがそのまま通用します。
午前中、私たちはまず上陸して買い物や海水浴がどこでできるかを探検しました。そこでお昼になってから準備を整え、あの忘れられないカリブ海のビーチを楽しんできました。
どこまでもどこまでも真っ青な海と空。ゴミも落ちていなければ、海に浮かんでもいません。シャワーがなかったのが今一つでしたが、Tシャツ1枚に濡れた水着のまま街を歩いていても、全然苦になりません。船に戻ってそのまま、今度はプールとジャグジーにドボンでした。
あいみは、帰国後に渡すお土産がどうにも気になるようで、このナッソーではいろいろグッズを買い込んでいました。「あれも買わないといけない」とか「あそこにもお土産買わないといけない」とかぼやく彼女についつい茶々を入れて機嫌を損ねてしまう一幕もありました。(またまたまた、ごめんね。)
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◆第7日目 〜5月14日(日)
この日はウォルト・ディズニー社が所有するプライベート・アイランドのキャスタ・ウェイ・ケイに寄港。ナッソーのビーチに輪をかけて美しい風景に感嘆してしまいました。私の好きな鉄道はありませんが、そんな自分でも「半年か1年ぐらいここに住んでみたいものだ」と思わせてしまうぐらいのところです。ビーチも大人専用の場所があり、至って静かです。日本でよくありがちな、馬鹿さわぎをする若者も誰一人おらず、皆がそれぞれの休暇を静かに楽しんでいます。
島全体にはココナツの甘い香りが漂っており、南国ムードをよりいっそう高めてくれました。島内でしか買えないグッズもあり、ついつい買い物袋が大きくなりそうでした。また、ここから特製スタンプを押した絵はがきを世界中に送ることもできます。私たちも旅の記念に送ってみました。
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◆第8日目 〜5月15日(月)
目が覚めると、見覚えのあるポートカナベラルの港の景色が目に飛び込んできました。
名残惜しいけれどもマジック号とは今日でお別れ。
もう少しゆっくりしていたいのですが、下船にともなう手続(パスポートの返却手続など)が時間指定されているため朝の6時少し前に起床し、二人でごそごそしていました。
朝食を済ませて、いよいよ下船。合衆国への入国手続をする場所にキャラクターの可愛いイラストが描かれてあったため、あいみに促されるままシャッターを切ったら「撮影禁止だよ」と注意されてしまいました。
上陸後、約束の場所にツアーの係員さんが待っていてくれました。用意されたクルマに乗り込んで一路今日の宿泊先に向かいました。
明日はいよいよ合衆国ともお別れなので、今日一日はお土産等の買い物にあてることにしました。ホテルに向かうクルマの中で買い物のできる場所を教えてもらいました。日本語で買い物OKの免税品店です。
ここで時計、サイフ、ベルト、お菓子、筆記具など大量に買い込ん(これはあくまで私の主観。あいみはきっと「これでもかなり控えめにした」と反論するでしょう。)だため、大きな買い物袋が2つもできあがってしまいました。
予想外にも買い物は早く終了、午後からの時間がぽっかりと空いてしまいました。相談した結果、あまり時間をかけて回らなかったWDWのエプコットに行こう、ということになりました。
チケット売場に来て、入場料の高さに唖然としました。これまでWDWへの入場はツアー料金の中にフリーパスが入っていたため、入場料を意識することがなかったのでした。今回はチケット購入が必要だったため、現実に直面したというわけです。ためらう私にあいみが言ってくれたのは、
「後で後悔するかもしれないから入ろうよ」
後で彼女の言うとおりにして良かったと思いました。ひたすら感謝です。
夕刻から始まったパレードとクルーズに出かける前に見たショーにまたまた感動して、WDWを後にしました。
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◆第9日目 〜5月16日(火)
いよいよ今日で合衆国ともお別れです。
朝からとんでもない目に遭いました。飛行機への搭乗手続上、早朝のチェックアウトが必要だったのですが、モーニングコールが鳴らず、いきなり荷物を受け取りに来たポーターのノックで起こされてしまいました。大慌てで出発準備を整え、やっとの思いでロビーに集合。そこにいたのは、私たちと同じ目に遭ったツアー客たちでした。
フロリダの太陽はあくまでもまぶしく、私たちとの別れを惜しもうという気配も全くありません。飛行機への搭乗を待つ間、空港の待合い場所で、交互に荷物番をしながら最後の買い物などを楽しみました。
帰りもまた、行きと同じ経路をたどりました。
ワシントンで成田行きの全日空機に乗り込んで、久しぶりの日本語アナウンスを耳にすると、ホッとしてしまいました。
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◆第10日目 〜5月17日(水)
時差や日付の関係で異常に長かったのがハネムーンの初日でしたが、最終日はその逆です。
この日はあっと言う間に夕方を迎えました。成田空港で名古屋行きの飛行機に搭乗する際に大雨に見舞われました。
名古屋空港では家族(私の母が一人でしたが)が出迎えてくれました。一路タクシーで我が家へ。長かったようにも感じたし、短くも感じた10日間でした。当然のことですが一生忘れられない旅となりました。
明日からは、普段どおりの二人の生活が始まります。長い長い旅の始まりです。
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◆その他いろいろ
■行き先のこと
行き先は、ほぼ100%あいみの希望どおりの場所だったと思います。
私自身、自分の趣味の関係上、鉄道の発達した所へ行きたいと思ったこともありましたが、
(1)二人にとっても、久しぶりの海外旅行でもあるので、変わったこともしてみたい。
(2)一緒に暮らしていくパートナーの人柄がよく分かるような旅をしてみたい。
(3)仕事が忙しいし、挙式や披露宴、新居のことでも頭が一杯だから相手に任せちゃえ。
という理由から、今回の行き先を決定しました。
前二つは前向きな理由ですが、最後の一つはきわめて後ろ向きで、熱心な花嫁さんから見ると「けしからん!」ということになりそうです。
結果的に、休暇期間などの日程を十分に調整した後に、その結果をあいみに伝え、後はあいみに任せました。業者とのやりとりの途中経過をこまめに報告してくれた上に、不安な点が出てくると私に確認をしてくれましたので、大変に助かりました。さすがに旅行関係の仕事をしていただけのことはあります。
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■アドバイス
これからハネムーンなど企画されようとする皆様へ。
随分とえらそうなタイトルですが、気ままな一人旅とハネムーンは勝手が随分違います。
日程は無理なく立て、体力が弱い方に合わせて下さい。病気や事故に遭っては旅が台無しです。普段の旅行なら笑い話で済ませられることも、ハネムーンではシャレになりませんから。ちなみにWDWのあるフロリダは年中夏みたいなものです。一日中パークを駆け回っていたら体が持ちません。時にはホテルで体を休めるぐらいのことは必要です。私たちも昼にホテルに戻って少々の昼寝をしたこともありました。
荷物はなるべく少な目にして、両手は手ぶらなのが一番良さそうです。パーク内のみんなは身軽でしたよ。
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■日本ではいつになるやら…
海外、とりわけ欧米ではプライベートな旅をカップルで過ごすのが当たり前になっています。若夫婦もさることながらロマンスグレーの老夫婦が仲むつまじく楽しむ様はWDWでも当たり前のように見受けられました。
企業戦士の男たちを置き去りに、女性だけがやたら元気に連れ立って行動する日本人は、現地では大変奇妙なものに映るそうです。私たちも目にしてきましたが、やはり相当ヘンに見えます。夫婦や家族の時間を大切にできるライフスタイルの実現、日本ではいったいいつになることやら…。
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■大らかなアメリカ人
とにかく陽気で、ジョークがお好きな方が多くいらっしゃる!
また、背の小さいあいみのためにパレードの見物場所を譲ってくれたり、いろいろな親切を受けてしまいました。その仕草も大変にスマートなのが印象的でした。
銃犯罪や麻薬犯罪の多発やテロの標的になりやすいなど、陰の部分も数多い国ですが、やはり良い人が圧倒的多数です。
体格のでかい人も多いですね。あちこちで食事のボリュームと味付けの大胆さに仰天した私たちですが、追いも若きも、それはそれはよく食べます。ホテルでの朝ごはんの最中に可愛らしい子供を取り囲むようにして巨体の両親が座っているというシーンを何度も見掛けましたが、ついつい子供の行く末を想像してしまいました。
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■ディズニー・クルーズのこと
日程に余裕があるならば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
最新の緩衝装置を備えたうえで、カリブ海という比較的穏やかな海域を航行するため、船酔いの心配は一切なしと見ました。私たちが乗船した間でも、船体の揺れを感じたことは全くありませんでした。
カリブ海クルーズの他の客船に必ずあるカジノもここにはありません。ここでは大人も子供もディズニーの世界をとことん堪能してもらいたいという考えからだそうです。カジノといえば外航客船での一番の楽しみと言っても過言ではありません。船を運航するウォルト・ディズニー社にとって、カジノのないクルーズを提案することは大きな賭けだったそうですが、大成功のようです。このクルーズでは散財する心配なく、誰もが安心して船の旅を楽しむことができるのです。
また、船内ではキャラクターたちとも色々なところで出くわすことができます。扮装も船内独自のようで、他では見ることのできないものでした。また一緒に記念写真を撮るのにTDLのような長蛇の列に加わる必要もありません。いわば、選ばれた人間だけのディズニーの世界がそこにあるのです。
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■WDWのこと
恥ずかしい話ですが、私の頭の中ではディズニーランドとディズニー・ワールドがごちゃまぜになっており、合衆国では「ディズニーランド」というテーマパークがロサンゼルス郊外に唯一あるものだと思っていました。
現在、ディズニーに関連したパークはおなじみのTDLをはじめとして欧米に点在しており、合衆国ではフロリダのオーランドにあるWDWが他を圧倒する大きさで皆を魅了しています、その面積はJR山手線で囲まれた面積の1.5倍というから驚きです。未開発の場所も多々あるため、これからもますます大きく広がっていくであろうことが予想されます。移動手段としては縦横に走る自動車道(まるで高速道路そのもの)を利用する無料シャトルバスのほか、モノレールとボート(水上バスのようですね)があります。歩いて移動することは限りなく不可能に近いです。
コンセプトに応じていくつかのテーマパークに分かれており、一番なじみやすそうなのが、シンデレラ城のあるマジック・キングダムだと思います。暑いさなかでは、水がテーマのタイフーン・ラグーン(要するにウォーター・パークです。)も結構かと思います。
WDWについては他のサイトでも詳しい説明がされているでしょうから、これ以上の説明は割愛させていただきます。
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■お互いの気持ちのこと
日程中にはお互いの行動パターンがうまくつかめないために、心の中で複雑な気持ちになったり、実際に二人の間で言い合いに近くなるようなこともありました。結婚式を挙げるまでの道のりでも触れましたが、生活環境の全く違う人間が、お互いを思いやりつつ、また自分のしたいこともしようとするわけですから、これは起きて当然のことだと思います。
あいみがよく私に言ってくれるのは「思ったことは早めにきちんと伝えようね」ということです。これはとても大事なことであると思います。我慢が限界に達したところに発せられるのは感情的で、考えが整理されないまま相手に投げつけられる言葉であり、そこに返されるのはそれと似たような言葉であったり、時には暴力が飛び出してしまうかもしれません。お互いに助け合い、良い生活を作っていくために一緒になったわけです。お互いの対立はそれぞれの経歴の違いからくる生活行動や状況判断の相違に起因するわけであり、二人の究極の目的…すなわち「幸せになろうね」ということ…は同じはずなのです。これを忘れてはならないと思うのです。
幸いなことに、私たちはまだ大ゲンカすることなくここまできています。
なんだか、言いたいことがよく整理されていない書き方になってしまいましたが、婚約を経て新生活に入るまでの間には、相手の見えない部分が信じられないほど見えてくるようになります。それを「耐えられないことだ」と思うか「乗り越えてやろう」と思うかで相手への接し方が大きく変わってくるような気がします。
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