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名鉄7300系を作る(その4)

講義・型紙集
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名鉄800型
名鉄7300系

コンテンツ掲載日:2006年06月06日
最終更新日:2007年02月20日

その1その2その3|<<その4

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◆製作のプロセス〜(7)連続窓を表現する

7300系や7000系パノラマカーの大きな特徴は、車体にはめ込まれた連続窓にあります。この連続窓を間近で見ると、ガラス面が車体とほぼツラ位置にまで出ています。この表情を知ってしまうと、多くの鉄道模型作品のように窓ガラスを車体の内側から貼っていたのではどうにもしっくりとこないのです。
そこで、実物の持つ感じを再現するために、車体の外側から窓ガラスを接着してみましょう。
この型紙で、連続窓の窓柱は別にしても、内張りの窓の寸法が、外板のそれよりもひと回り小さくなっているのは、窓ガラスを外側から接着するための糊しろを作るという意図があるのです。
それでは、この部分の工作に取り掛かることにしましょう。
まず、材料となる塩ビ板を、側窓の横寸よりもほんの少しだけ短めの寸法で切り出しましょう。そして、その材料に縦桟を色入れします。作例ではカラス口を用いて表現しましたが、マスキングによる色入れもありかと思います(【写真19】を参照)。
色入れした部分が十分に乾燥したら、今度は材料を側窓の縦寸よりも少しだけ短めの寸法で切り出します。(窓ガラスの材料を、横寸・縦寸ともに車体の側窓よりも少しだけ小さく切り出すのは、その方が、材料がスムーズに車体に接着されるからです。)その後は、丸ノミを使ってガラスの四隅を丸く切り落としておきます(【写真20】を参照)。ここまでが済んだパーツは、実際に車体の側窓にあてがって、きちんと側窓内にこれらがきちんと収まるかどうかを確認しておきましょう。
次なる作業は、ガラスの周囲に色入れを行って外周のHゴムを表現するものです。パーツを保持しやすいように木片などを台にして、カラス口で一辺ずつ色いれしていきます(【写真21】を参照)。
色入れを済ませた窓ガラスのパーツが十分に乾燥したら、今度はこれらを車体に接着していきましょう。これには両面テープを用いるのが手も車体も汚れず、やり直しも利くので比較的簡単かと思います。作例では、「強力タイプ」を使用しています。両面テープをカットしたものを、端の部分だけ重石(文鎮など)に貼り付けてやります(【写真22】を参照)。そこに、窓ガラスの上辺および下辺部分のみをこれに押さえつけ、窓ガラスの端をガイドにして不要な部分をカットします(【写真23】を参照)。後は、剥離紙をはがしてパーツを車体に接着してやれば作業完了となります(【写真24・25】を参照)。
作例では、前面のパノラミックウィンドウについても同様の方法で仕上げてあります。

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写真19

【写真19】連続窓を作る(1) 縦方向にまとめて作っておくと能率的。まずは窓柱のピッチに合わせて銀色をカラス口で引く。

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写真20

【写真20】連続窓を作る(2) 一枚ずつ切り離し、パーツの四隅を丸ノミなどで切り落とす。

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写真21

【写真21】連続窓を作る(3) カラス口でパーツの周囲にグレーを引いているところ。

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写真22

【写真22】連続窓を作る(4) 色差しが終わったパーツに両面テープを貼り付けたところ。テープはグレーに塗った部分の裏側に貼る。

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写真23

【写真23】連続窓を作る(5) パーツの隅を定規代わりにするような要領で、両面テープをカットする。

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写真24

【写真24】連続窓を作る(6) 剥離紙をはがして車体に接着すれば完成となる。

写真25

【写真25】連続窓を作る(7) パーツを車体に接着するところ。

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◆製作のプロセス〜(8)仕上げ

ここまでくるとかなり電車らしい姿になってきたと思います。
しかし、気を抜かないで連結器周りの工作や、必要な方については室内座席の取り付け作業に精を出しましょう。せっかく塗り上がった車体をキズ付けぬよう、細心の注意が必要ですが、もうひとふんばりです。
作例では、前面方向板と列車種別板をパソコンのワープロソフトで自作したもの(その方法については別講「名鉄800系を作る」の「その4」を参照)を接着して、完成としています。

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写真26

【写真26】豊橋寄り先頭車モ7300形の前面とク7200形の連結面。

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写真27

【写真27】岐阜寄り先頭車ク7200形の前面とモ7300形の連結面。

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参考資料〜名鉄7300系・パーツリスト

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分類

パーツ名

メーカー・品番

価格
(込)

必要個数

2連

4連

屋上

砲弾型前照灯 エコーモデル・No.611

231

1

1

屋上

ヒライ器(C) エコーモデル・No.1638

168

1

1

屋上

屋上ヒューズ箱 エコーモデル・No.1683

315

1

1

屋上

PT-43型パンタグラフ カツミ

1,365

1

2

屋上

屋上配管止め(2列) マッハ模型

840

1

1

床下

KATOカプラーセット KATO・7-601

672

1

1

床下

細密ビス(ナベM2×3mm) エコーモデル・B-2031

105

1

1

床下

細密ビス(ナベM2×6mm) エコーモデル・B-2061

105

1

1

床下

ジャンパー栓受(E) エコーモデル・No.1605

263

1

1

床下

ジャンパー栓受(F) エコーモデル・No.1606

263

1

1

床下

電車用床下器具セット(A-10) エコーモデル・No.1617

1,575

1

2

床下

自連用胴受(B) エコーモデル・No.1655

231

1

1

床下

日車D-16型台車 日光モデル

1,155

2

4

床下

車輪付きMPギヤ・電車用A エンドウ・#6201

5,775

1

1

床下

MPボルスター(Eセット) エンドウ・#6315

504

1

1

床下

ユニバーサルジョイント・タイプII エンドウ・#6505

525

1

1

床下

金属床板用センターピン 日光モデル

263

1

3

床下

台車まわり止め カツミ

420

1

1

床下

キャノンモーターLN-14 エンドウ・#5616

3,150

1

1

床下

モーターホルダーHIセット エンドウ・#6305

420

1

1

床下

エアホース左 フクシマ模型・No.3025

630

1

1

床下

エアホース右 フクシマ模型・No.3026

630

1

1

車体

貫通ホロ(私鉄用広幅A) エコーモデル・No.1667

315

1

3

車体

ワイパー(7種)108ケ入 マッハ模型

1,260

1

1

車体

切抜数字
名古屋鉄道書体(Jエンド・サイド)
だるまや

945

1

1

塗料

鉄道カラースプレー(西武レッド) グリーンマックス・No.27

630

2

3〜4

塗料

鉄道カラースプレー(国鉄灰色1号) グリーンマックス・No.9

630

2

2〜3

塗料

鉄道カラースプレー(国鉄灰色9号) グリーンマックス・No.9

630

1

1〜2

塗料

鉄道カラースプレー(ダークグレー) グリーンマックス・No.35

630

1

1〜2

塗料

鉄道カラー(銀色) グリーンマックス・No.8

630

1

1

塗料

Mr.サーフェイサー1000 GSIクレオス・B505

420

1

2

塗料

ラッカーサフェーサー マッハ模型

420

1

1

※価格は、平成16/2004年2月時点において店頭等にて確認したもの。塗料の個数は大体の目安を示した。

その他に用意するもの
<内張り・ウィンドシール等車体のディテール素材>
 アート紙(t0.3)…いさみやロコワークス製車体製作用方眼紙
<補強・前面部分素材>
 ヒノキ材(3mm×3mm)、ホウ材(t3)、アルミパイプ(外径3mm)
<手スリ・パンタ台・ランニングボード素材>
 真鍮線(φ0.3)、真鍮帯板(3mm×t0.5)、真鍮角線(1mm×1mm)
<窓ガラス>
 塩ビ板(t0.2)

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